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実験では、環境研の閉鎖型生態系実験施設で一定量の安定同位体炭素(13C)を光合成によって取り込ませた牧草(以下、13C牧草)を使用し、以下のような条件で肉牛の筋肉中13C濃度の変化を調べました。
牛 : 黒毛和牛系統交雑種、雌、1歳齢、6頭 (内3頭に13C牧草投与)
牧草 : オーチャードグラス
投与量 : 1日に13C牧草500gを濃厚飼料及び通常の牧草に混合
投与期間 : 4週間
牛肉試料 : 牛のおしりに近い部分から少量採取(麻酔を使用)
なお、なるべく現実的なデータを収集するため、六ヶ所村内にある畜産場の一部を間借りし、実際に行われている方法で飼育を行いました。また、牛肉試料は畜産場で採取した後に持ち帰り、質量分析装置によって測定し13C濃度を求めました。
その結果、図のように投与開始後4週間の間は次第に13C濃度が高くなりますが、投与終了後は次第に低くなっている様子が分かります。これは、牛の筋肉の代謝によるものと考えています。このデータの解析から、56日で残留量が半分になっていくことが明らかになりました。このようなデータを得たことにより、さまざまなケースでの牛肉への残留量を評価できるようになり、より現実的な線量評価モデルの構築に役立つデータを得ることができました。
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