環境影響調査

環境影響の低減化に関する調査

放射性物質環境移行低減化調査

再処理工場から排出される放射性物質の一部は周辺地域の土壌に沈着し、更に農産物に取り込まれます。過去に行われた大気核実験由来の放射性物質の分析や人工気象実験施設を用いた農作物等の栽培実験により、被ばく線量評価に必要な土壌−植物間の移行パラメータを取得してきました。一方で、東京電力福島第一原子力発電所事故後、農作物への放射性セシウムの移行要因の解明や、可食部への移行が少ない作物種や品種の選定が進められています。これまでの知見で、土壌や作物の種類によって放射性セシウムの移行低減化の効果が異なることが明らかになっています。そこで、再処理工場周辺の地域に適した放射性セシウムの移行低減化の手法を確立するため、調査を行っています。

図2.1.9

土壌中放射性セシウムの移行抑制調査

再処理工場周辺に多く存在する牧草地を対象として、土壌における放射性セシウムの移行性やそれを支配する要因を明らかにしつつ、地域に即した放射性セシウムの低減化手法に関する調査を行います。移行低減化の手法として、作物への吸収抑制、土壌中での放射性セシウム溶解性の低減や固定化を検討しています。

作物の可食部への放射性物質転流低減化調査

作物の根や葉から取り込まれた放射性物質が作物体内の他の部位に移動することを転流と言います。再処理工場からの異常放出などによって放射性物質濃度が上昇する場合、植物に放射性物質が取り込まれることになりますが、可食部への転流を押えることが重要となります。そこで、青森県の主要農産物であるイネを対象に、吸収・転流抑制剤や生長調節物質などを散布し、移行低減化に対して有効な薬剤について調査を行っています。