植物を使った環境浄化の道を開く(2)

栽培植物に関する実験結果

青森県及びその近隣で栽培が可能な77種類の植物について、セシウム、ストロンチウム、ヨウ素の土壌1平方メートルあたりの収奪量を測定した結果の中から、収奪量が多かった代表的なものをここに示します。
図6.2.1

セシウムについては、アマランサスが最もセシウムを蓄積する植物として過去に報告されていましたが、本調査では同様の結果が得られました。また、新たにスベリヒユ科のタチスベリヒユがセシウムを多く収奪すること、ヒマワリはセシウム濃度は高くありませんでしたが植物体が大きく育つため収奪量が多くなることが明らかになりました。

ストロンチウムについてはセシウムと同様にアマランサス、ヒマワリで収奪量が多いという結果が得られましたが、一方でタチスベリヒユについてはあまり多くありませんでした。

ヨウ素は、これまでほとんど報告がありませんでしたが、ヒマワリが収奪量が多く、アマランサスも他の栽培植物よりも多い傾向が見られています。ここでは示していませんが、シソ科のタイムでも収奪量が比較的多いという結果が得られており、栽培植物種でのヨウ素収奪量の差異が明らかになりました。
図6.2.2

これらの結果から、3元素とも収奪量が多かったキク科のヒマワリ(左)、ヒユ科のアマランサス(中)、セシウムでの収奪量が多かったスベリヒユ科のタチスベリヒユ(右)が栽培植物の中で環境浄化植物として適していることが分かりました。