排出放射性物質影響調査

成果報告会年度別一覧

平成28年度 成果報告会 弘前市開催報告

平成28年度環境科学セミナー「知って納得、放射線!」

日時・会場

  • 日時:平成28年11月18日(木) 13:30~16:40
  • 場所:ヒロロスクエア4階 弘前市民文化交流館(ホール)
  • 参加者:52名

実施内容

本成果報告会は、環境科学セミナー「知って納得、放射線!」と題し、青森県及び排出放射性物質影響調査を受託している公益財団法人環境科学技術研究所(環境研)との共催で行われました。

本セミナーでは、青森県のエネルギー総合対策局原子力立地対策局の笹山課長からの挨拶の後、第一部では放射線に関する講演や著書で有名な東京大学医学部の中川恵一氏より「放射線と暮らしを考える」と題してご講演頂き、第二部では環境研から成果報告を行いました。

環境科学セミナーの様子

第一部 「放射線と暮らしを考える」

第一部の東京大学医学部の中川恵一氏の講演では、原子力発電所事故後の福島での支援の経験や、病院において放射線を用いたがん治療を行ってきた経験を交え、放射線によるがんに関して生活習慣によるがんと比較をしながらご講演されました。

第二部 環境科学技術研究所 成果報告

第二部の成果報告では、前半では環境中での放射性物質の動きに関する研究成果について環境影響研究部から、後半では放射線生物影響研究に関する研究成果について生物影響研究部から報告されました。

前半では、環境影響研究部の大塚良仁研究員から「アルファ線を出す放射性物質濃度を身の回りで調べました」と題して研究成果が報告されました。 なお、報告に先立ち、環境研の紹介や排出放射性物質影響調査及び環境影響研究の概要について説明がなされました。

後半では、生物影響研究部の高井大策研究員から「放射線の生物への影響は飼育環境に左右される」と題して報告がされました。なお、成果報告に先立ち、生物影響研究の概要や環境研の生物影響研究施設の紹介がなされました。

アンケート結果

1.参加者について

参加者 52名
回答数 44名  回収率 85% (内訳:男性 26名/女性 17名/無記載 1名)
年齢層
年齢層
過去の報告会参加の有無
過去の報告会参加の有無

2.本報告会を何でお知りになりましたか。また、主な参加理由をお聞かせください。(複数回答)

グラフ:開催情報入手方法

開催情報入手方法

3.講演内容について

アルファ線を出す放射性物質濃度
アルファ線を出す放射性物質濃度
放射線の生物への影響
放射線の生物への影響

4.講演資料について

アルファ線を出す放射性物質濃度
アルファ線を出す放射性物質濃度
放射線の生物への影響
放射線の生物への影響

5.ご意見、ご感想

(1)好評な感想・意見(全体)

  • すばらしい研究で良かった。今後もお願いします。(同1件)
  • 資料が充実していてよい(同1件)
  • 放射線についての考え方が良くわかった。これからの生活に役立てたいと思う。(同2件)

(2)好評な感想・意見(個別)

  • α線の測定に銀板を利用したのは「すばらしい」。
  • 動画等を用いることで、より分かり易くなると思う。
  • 高井先生の実験は非常に興味深かった。

(3)指摘を含む意見(全体)

  • 聞きなれない言葉が多く、難しかった。
  • 理解する前に先に進みすぎた。素人なので済みません。
  • 配布資料については会場では全部読めず、自宅で読みます。
  • テキスト読むだけならやらなくてもよいのではないか。各々に資料のみやすい物を配布したらいい(こんなりっぱな資料でなくて)。
  • もう少し時間を短くする様、改良してほしい。発表する方も大変だと思います。

(4)指摘を含む意見(個別)

  • 生物に対する影響を調べるなら、できるだけ実測のデータを求む。環境エンリッチメントはストレスとの関係が大きいのか?

(5)その他(全体)

  • 原子力に頼らない日本を作ることが大切です。(同1件)
  • 現在、原子力発電所で使われた後の放射性物質が再処理されその後、その物質を処理する最終処分場は、どうなるのかがどうしても気になりました。
  • 環境研の見学をしたいと思いますが、(バス借入の)資金がなく中々実現出来ない状況です。小さな団体ですが、放射線エネルギーの勉強をしています。六ヶ所見学の支援をいただければ助かります。

(中川先生の発表について)

  • 中川先生の楽しくわかりやすい内容の講演で大変参考になりました。(同9件)
  • 中川先生のお話でほんとうに今まで考えていた放射能についての怖さより日常的にもっと害があるものがたくさんあると知り、びっくりでした。(同3件)
  • 癌も早期発見であれば治る確率が高いことを知った。
  • 中川先生もおいそがしいのか資料が古す過ぎかな?安心と安全は違うのではないですか。
  • 東日本大震災(福島原発)時、いわゆる専門家と云う人達(研究者)がバラバラな意見(自説)をマスコミを通して流していたことが最も悪い結果(不安をあおる)になったと思う。思慮をもって発言してほしい!

お問い合わせ

(公財)環境科学技術研究所 総務部 企画・広報課

環境科学技術研究所は、六ヶ所村で放射線や放射性物質の環境中における分布や動き、及び低線量率放射線が生物に及ぼす影響に関する調査研究を行っている研究所です。

【電話】0175-71-1240 (受付時間 平日8:30~17:15)
【住所】〒039-3212 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字家ノ前1番7

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