排出放射性物質影響調査

用語解説

イオン態

イオンとは、電荷を持つ原子あるいは分子のことをいいます。例えば塩(塩化ナトリウム:NaCl)は、水に溶けるとナトリウムイオンと塩素イオンに分かれ電離します。ナトリウムイオンはプラスの電荷を持ち、塩素イオンはマイナスの電荷を持ちます。このようにイオンの状態で水の中に存在する状態をイオン態と呼びます。

画像:電荷を持つ原子あるいは分子のことをいいます

有機物結合態

湖沼や海洋などの水や土壌中に含まれている水には、様々な物質がイオンとして存在しており、また植物や動物の生命活動や死がい等に由来する有機物なども豊富に存在しています。更に有機物はイオンとも化学的に結合したり、また物理的に吸着したりとイオンと一体になることもあり、このような状態を有機物結合態といいます。

画像:有機物結合態図

環境中の物質の動きは、その物質の状態がイオン態であったり、有機物結合態であったりと異なれば、当然動きも異なります。このような状態の違いによる環境中での物質の動きの違いを明らかにすることは、環境中の物質の動きを予測するためには非常に重要です。

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