排出放射性物質影響調査

用語解説

グルコース

グルコースはブドウ糖とも呼ばれ、果汁や樹液などに多く含まれている物質です。また人間にとってグルコースとは、果汁の摂取、米や穀物といった炭水化物(糖質)を胃腸で消化・分解・吸収し、血液を通じて脳や体を動かすエネルギー源として利用している重要な物質です。

グルコースは炭素、酸素、水素の3つの元素で構成され以下のような構造をしており、果汁のような液体の状態では鎖状と環状の両方の状態で、粉末のような固体状態では環状の状態で存在します。

画像:グルコースの構造

排出放射性物質影響調査では、人体内での炭素の動きについて調べています。そこでグルコースを構成している炭素を安定同位体の炭素13(C13)にしたグルコースを使って実験を行っています。実際の実験では被験者がこの特別なグルコース(粉末)を摂取し、呼気や排泄物、血液などを採取し、炭素13の濃度変化を測定することで、体内での炭素の動きを推定します。

画像:被験者がこの特別なグルコース(粉末)を摂取し、呼気や排泄物、血液などを採取し、炭素13の濃度変化を測定することで、体内での炭素の動きを推定する実験のイメージ図

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