排出放射性物質影響調査

調査の紹介

修飾要因の解析

青森県では「短命県返上」運動を進めており、運動不足や過食などの生活習慣の乱れを正すことにより疾病の発生頻度を減らし寿命を長くすることができると考えられています。それと同じように、高線量率放射線被ばくの健康への影響は、生活環境や生活習慣の変更、更には薬剤投与などの人為的な介入により変更する(修飾する)ことが可能であることが明らかになっています。

しかし、低線量率放射線長期被ばく影響に対する修飾効果については、ほとんど報告がありません。そこで、マウスの飼育条件の調節(環境エンリッチメント飼育)や飲食物の成分の調節(抗酸化剤添加)により、低線量率放射線被ばくの影響がどの程度軽減されるかについて調べています。 

環境エンリッチメント飼育実験

低線量率放射線を照射している期間、マウスの飼育ケージに隠れ場所となるものなどを入れて環境を改善することで、被ばく影響がどのように軽減されるかを調べています。

抗酸化剤投与実験

腫瘍が発生しやすい特別なマウスの子どもに低線量率~高線量率の放射線を照射することにより発生する腫瘍の数を、飲み水に抗酸化剤を混ぜて与えることで減らすことができるかを調べています。

低線量率放射線による
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