排出放射性物質影響調査

用語解説

染色体異常

染色体異常は通常の生活を送っていても自然発生し、更にわずかですが加齢・老化に伴い徐々に増加します。また、放射線や化学物質、ストレスなどにより染色体異常の増加が加速されることも知られています。

放射線の被ばく線量を染色体の変化から評価する生物学的線量評価(バイオドシメトリ)では、顕微鏡で観察できるような染色体異常を対象として調査を行っています。この顕微鏡で観察できる染色体異常には、下図のような種類があります。

画像:顕微鏡で観察できる染色体異常

染色体異常は1個の染色体が変化する異常と2個の染色体の間で起こる異常があります。また、安定型染色体異常と不安定型染色体異常があり、前者は細胞分裂が可能であり長期間安定して存在することから被ばく後の年数が経過しても調べることが可能です。後者は細胞分裂できず細胞死してしまうために時間と伴に減少するという特徴があります。

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