環境中には地球が誕生した時から大地や空気中に含まれている放射性物質や、また新たに生成されている放射性物質が存在します。これらは天然放射性物質(核種)と呼ばれ、その変化や生成の形式から以下の3つに分けることができます。
10回以上の多くの変化を繰り返して安定な物質になります。例えば天然に存在する放射性物質として代表的なラドンやポロニウムは、この壊変系列の変化の途中でできる放射性物質です。
1回もしくは数回の比較的簡単な変化をして安定な物質に変化する天然の放射性物質です。カリウム40やルビジウム87が代表的なものです。非常に長い半減期をもつことが特徴です。
宇宙からの放射線と地球大気上層の空気が核反応を起こすことにより、自然界でも新たに放射性物質が作られています。三重水素(トリチウム)と炭素14がその代表的なものです。
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