人間が放射線を受ける形式には、「内部被ばく」と「外部被ばく」の2つがあります。内部被ばくは、人間が体の内側で放射線を受ける形式のことをいい、体内に存在する放射性物質から出る放射線を肺や胃腸といった臓器等で受ける被ばくの形式のことをいいます。人間が「内部被ばく」として受ける放射線は、天然の放射性物質から発生する放射線と人工の放射性物質から発生する放射線の両方があり、特に天然放射性物質から受ける放射線には以下のようなものがあります。
空気中の天然放射性物質の中で主なものにラドンがあります。ラドンは土壌や岩石に含まれているウラン系列やトリウム系列などの壊変系列の中の放射性物質の一つであり、気体であるという特徴があります。このラドンを呼吸により体内に取り込み、肺で被ばくしています。
食物中にも天然放射性物質が含まれており、食事などにより体内に取り込み被ばくします。胃や腸、更に消化吸収されて様々な臓器等で放射線を受けることになります。その主なものとしてはポロニウムやカリウム40といった放射性物質があります。食材によって含まれている放射性物質の量が異なるため、その内部被ばく線量は食習慣などの違いに大きく依存するとされています。
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