排出放射性物質影響調査

成果報告会年度別一覧

平成30年度 成果報告会 六ヶ所村開催報告

放射線の影響を探る〜排出放射性物質影響調査 成果報告会〜

日時・会場

  • 日時:平成30年10月 5日(金) 13:30~16:30
  • 場所:六ヶ所村文化交流プラザ スワニー 第1・2大会議室
  • 参加者:68名

実施内容

本成果報告会は、排出放射性物質影響調査を受託している公益財団法人環境科学技術研究所(環境研)、公益財団法人日本海洋科学振興財団(海洋財団)により行われました。

第一部では一般財団法人脳神経疾患研究所附属南東北BNCT研究センターの髙井良尋氏による基調講演、第二部では排出放射性物質影響調査を行っている(公財)環境科学技術研究所及び(公財)日本海洋科学振興財団から、その成果について報告されました。

成果報告会の様子

第一部 基調講演

第一部では、一般財団法人脳神経疾患研究所附属南東北BNCT研究センターの髙井良尋氏から、「がん放射線治療の最前線 ~がん細胞を選択的に破壊するホウ素中性子補足療法~」と題してご講演頂きました。

第二部 成果報告

第二部前半では環境科学技術研究所の成果報告として、環境影響研究部の武田研究員から「牧草への放射性セシウム移行低減に向けて」、生物影響研究部の中平研究員から「母体内における放射線被ばくの影響を調べる」について研究成果が報告されました。 なお、報告に先立ち環境研の紹介や排出放射性物質影響調査の概要、及びそれぞれ環境影響研究、生物影響研究の概要について説明がなされました。

第二部後半では日本海洋科学振興財団から研究の概要について説明がされた後、分析部の小藤研究員から「下北半島太平洋側沿岸における流れの変動の伝播について」と題した研究成果が報告されました。

アンケート結果

1.参加者について

参加者 68名
回答数 47名  回収率 69% (内訳:男性 28名/女性 9名/無記載 10名)
年齢層
年齢層
過去の参加の有無
過去の参加の有無

2.本報告会を何でお知りになりましたか。また、主な参加理由をお聞かせください。(複数回答)

開催情報入手方法
開催情報入手方法
主な参加理由
主な参加理由

3.講演内容について

第一部基調講演の内容について

円グラフ:がん放射線治療の最前線、とても良かった73%、良かった25%、無記載2%

がん放射線治療の最前線

第二部成果報告の内容・資料について

牧草の放射性セシウム 吸収低減化に向けて
牧草の放射性セシウム 吸収低減化に向けて
母体内における放射線 被ばくの影響を調べる
母体内における放射線 被ばくの影響を調べる
下北半島太平洋沿岸における 流れの伝播について
下北半島太平洋沿岸における 流れの伝播について

4.再処理工場から排出される放射性物質に関連して行われているこのような調査研究(排出放射性物質影響調査)に興味を持てましたか。

画像:調査研究について 興味をもてた68%、特に変わらない21%、分からない2%、無記載9%

調査研究について

5.ご意見、ご感想

第一部基調講演の内容

  • 両親共にがんでなくなっていたこともあり、最新の話を聞けたのはとてもよかった。
  • わかりやすかった
  • 今春、姉が千葉県の研究所で治療を受けた事から勉強になった。
  • 直接携わっている方のお話はとても良かった。
  • 新しい方法を知ることができた。
  • 手術より放射線治療が優れている。
  • がんは不治の病という印象がまだ自分の中にはあるので、治療法が増えていく可能性を感じられて良かった。
  • 外科手術よりも負担の少ない方法がある。実用化願いたい。
  • 放射線治療にもいろいろあって、その進化をわかりやすく教えていただけました。
  • 難しい医療の話が分かりやすく話されて良かった。
  • 説明がわかりやすく、かつ悪性新生物の治療後のQOLに大きく悪影響を及ぼさないと期待されたため。
  • 体をいためない治療がすばらしい
  • 青森県量子化学センターで動物のBNCT関連の研究をお手伝いしています。
  • こういった治療が広がることで、放射線への理解が深まることを感じた。
  • 放射線の説明から始まり解りやすかった。
  • 生活に直結する内容で業務深かった。
  • BNCTに興味があった。
  • ネットで原理は簡単に入手できますが、数値的なものビジュアル的なものはなかなか知れないので大変勉強になりました。
  • がん放射線治療について興味があった
  • わかりやすかった。早く承認されてほしい。
  • 放射線治療にもいろいろあって、興味深い
  • お話がおもしろかった。
  • 日々の進歩を実感した。管理された中での放射線治療は人に対してやさしいことがよく分かった。社会の知識が高まるとより発展すると思う。

第二部基調講演の内容

  • 低線量率の被ばくは健康に良い話も聞いたことがありましたので、報告内容が印象的でした。
  • 各研究成果がどのように再処理施設からの放出影響に活用されるのかについて、もっと具体的にわかりやすく踏みこんで教えてほしいです。ありがとうございました
  • どれも口頭の説明と要点で概要がつかめた。
  • 最終目的がどうしたいのか。
  • スライドがよかった。
  • 低線量率低線量放射線の長期連続照射により、マウスは寿命を延びるのではなく短縮するということが正しいと理解できた。今までは寿命が延びると思っていた。
  • 牧草及び被ばく・・・、まだデータ収集したところまで。流れ・・・、シミュレーションは行わないのでしょうか。これも結果の発表のみであり面白くありませんでした。
  • わかりやすい言葉で説明がされていた。

本報告会で今後聞いてみたい話や、今回の報告会の感想・意見など

  • 以前4年間再処理施設に勤務していましたので、各種報告会は興味を持っています。
  • 専門的な質問と回答があり(牧草)意味不明であった。
  • セシウム137等の濃度の測定方法やそこまでに至るプロセスがしめされると良いと思う。
  • 本調査の結果がどのように県民の安心につながるのか?どのようにしてつなげるのか?この点をアピールしないと必要性を感じなくなる恐れがあると思います。
  • 福島県のF1の汚染水の海洋放出についえ、もし、可能ならば、どのような影響が想定されるかということを聞いてみたい。
  • 風評被害の数値化。住民の経済に影響大。
  • 農作物への放射線利用。
  • 実験途中とのことなので、結果をぜひ聞きたい。
  • また是非参加してみたい。
  • また報告をたのしみにしています。勉強になりました。

お問い合わせ

(公財)環境科学技術研究所 総務部 企画・広報課

環境科学技術研究所は、六ヶ所村で放射線や放射性物質の環境中における分布や動き、及び低線量率放射線が生物に及ぼす影響に関する調査研究を行っている研究所です。

【電話】0175-71-1240 (受付時間 平日8:30~17:15)
【住所】〒039-3212 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字家ノ前1番7

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