図3.1

生物影響調査

再処理工場から排出される放射性物質に起因する周辺住民の放射線被ばくは低線量率ですが、長期間にわたって被ばくする可能性があります。

これまで、このような低線量率放射線を長期間受けるような条件での生物影響研究は、あまり行われていませんでした。そこで、低線量率で長期間にわたる放射線被ばくによる生体への影響を推測するために、マウス等を用いた照射実験を行っています。

低線量率放射線による継世代影響に関する調査研究

図3.1

低線量率放射線の生体への影響の一つとして、被ばくした親の影響が子孫にまで遺伝するのではないかと言われています。しかし、低線量率放射線を長期間照射した場合の遺伝的(継世代)影響、特に継世代発がんと生殖細胞の突然変異については分かっていない点が多く、調査を進めています。

低線量率放射線が生体に与える影響の
発現機構に関する実証的調査研究

図3.2

放射線のヒトへの影響を推測する一つの手段として、マウスを用いた調査研究を行っていますが、マウスで得られた結果がヒトに当てはまるかどうかを判断するためには、細胞及び分子レベルでの仕組みを調べることが不可欠です。

そこで、放射線による生体防御機能や代謝機能の変化、DNA損傷等によって引き起こされる遺伝子の変化等について調査を行っています。また、これまで行ってきた成年期被ばくの調査研究に加え、社会的な関心が高い母体内での被ばくに関する調査研究も行っています。