排出放射性物質影響調査

用語解説

染色体

染色体は生物を構成する細胞の核の中にあり、遺伝子の集合体として親から子供へ伝える運び屋(遺伝子の入れ物)の役割を果たしています。染色体の名前は、色素でよく染色することができることから染色体(chromosome)と呼ばれるようになり、顕微鏡で簡単に観察することができます。

画像:細胞・染色体・DNA

染色体1本には、遺伝情報が入っているデオキシリボ核酸(DNA)という非常に長い1本の分子が含まれています。染色体はヒトでは常染色体22対(染色体44本)と性別を決める2本の性染色体の合計46本の染色体があります。22対とは父親と母親からそれぞれ同じ遺伝情報を含む1本ずつを受け継ぎ、その染色体2本が1対として機能しています。

排出放射性物質影響調査では、低線量率放射線のヒトへの影響を調べるため、マウスを使って実験を行っています。マウスの染色体は19対(38本)の常染色体と性別を決める2本の性染色体の合計40本の染色体があります。ヒトとマウスでは染色体の数は異なりますが、含まれている遺伝子の約99%がほぼ同じであり、遺伝子レベルでの放射線の影響は同じであると考えられています。

画像:人間(女性)の正常な染色体

ヒトの正常な染色体

画像:マウスの正常な染色体

マウスの正常な染色体

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