排出放射性物質影響調査

調査の紹介

トリチウム生物影響評価調査

トリチウムは、放出される放射線のエネルギーが小さく体外からの被ばくの影響はほぼ無視できます。しかし、水や食べ物などの有機物を構成する水素の放射性同位体であるため、飲食等を通じて体内に取り込まれて被ばくする可能性があり、その影響についてはガンマ線やエックス線と比べると科学的な知見が少ないところがあります。また、トリチウムは水、有機物で体内での動きが異なること、有機物でも炭水化物、タンパク質、脂質といった化学物質の種類の違いで動きが異なるため、影響もそれぞれ異なります。

 そこで、トリチウムを含む様々な化学物質をそれぞれマウスに投与する内部被ばく実験を行い、これまでに培ってきたマウスのガンマ線外部被ばく実験の経験(技術と成果)を生かして、トリチウムからのベータ線による影響と、外部からのガンマ線による影響との違いを明らかにする調査を行っています。

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