排出放射性物質影響調査

用語解説

ウラン系列

ウラン系列はウラン238という放射性物質を出発点として、下図のように放射線を出して別の放射性物質へと変化(放射性壊変)を繰り返し、最終的に安定同位体である鉛206となる一群をいいます。それぞれの放射性物質は「ウラン系列核種」とよばれ、ラジウム226、ポロニウム210が代表的なものです。すべてのウラン系列核種は、その質量数を4で割ると2余ることから、4n+2系列とも呼ばれることがあります。

画像:ウラン系列グラフ

このように、一つの放射性物質を出発点として変化を何度も繰り返して安定な物質になっていく過程を「放射性壊変系列」と呼びます。このような放射性壊変系列を形成するものは他に、トリウム系列、アクチニウム系列、ネプツニウム系列があり、現在でもネプツニウム系列以外の3系列が環境中に存在しています。

ウラン238の半減期は約45億年であり、地球の年齢と同じくらいですので、現在は地球誕生時の半分程度の量になっています。

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