原子力発電所ではウランやプルトニウムの核分裂で発生する熱を使って電気を作っています。
核分裂は下図のように、ウランやプルトニウムの原子核に中性子が衝突して主に2つの原子核に割れる反応をいいます。
この時に非常に大きなエネルギーを発生するとともに、2~3個の中性子を放出します。この中性子が別のウランやプルトニウムに衝突して次の核分裂を起こし、これを繰り返して核分裂が継続することを核分裂連鎖反応といいます。
核分裂によりできる物質を核分裂生成物といい、その多くが放射性物質です。
核分裂では原子核が真っ二つに割れるのではなく、大きめの原子核(質量数が約125~155)と小さめの原子核(質量数が約80~110)とに分かれます。大きめの原子核の代表的な放射性物質として、セシウム137やキセノン133、ヨウ素131、小さめの原子核ではクリプトン85やストロンチウム90が挙げられます。
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