排出放射性物質影響調査

用語解説

ラドン

ラドンは元素番号86番の元素でウラン系列やトリウム系列、アクチニウム系列の中の一つであり、気体(ガス状)の放射性物質であるという特徴があります。また単にラドンと言った場合はウラン系列のラドン222(222Rn)を指すこともあり、トリウム系列のラドン220(220Rn)をトロン、アクチニウム系列のラドン219(219Rn)をアクチノンと呼んで区別することもあります

ラドンの種類

ウラン系列、トリウム系列のラドンはラジウムから変化して発生し、更にアルファ線を出してポロニウムに変化します。ラドンの中でも代表的なウラン系列のラドン222は以下のような変化をします。

画像:ラドン222からポロニウム218への変化

ウラン系列やトリウム系列、アクチニウム系列の放射性物質は、環境中ではそのほとんどが土壌や岩石中に存在しています。その中でラジウムが変化してラドンになると、ラドンは気体なので地中から空気中に出てきます。

画像:ラジウムが変化してラドンになると、ラドンは気体なので地中から空気中に出てきます。

従って洞窟のような周囲が土壌や岩石になっている環境では、空気中のラドン濃度が高くなる傾向があります。また密閉性が高く換気があまりされないような特にコンクリートを使ったような住居、オフィスでも空気中ラドン濃度が高くなる傾向があります。空気中のラドン濃度が高いほど、内部被ばく線量が大きくなります。

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