排出放射性物質影響調査

用語解説

ヨシ(群落)

ヨシは、日本全国の湖岸・沼沢池に群生するイネ科の多年草です。「人間は考える葦(あし)である」というフランスの科学者パスカルの格言に出てくる葦とは同じもので、発音が「悪し」と同じことからヨシ(良し)と呼びかえられたと言われています。海外の格言にも出てくるように、日本だけでなく世界中に広く分布しています。

ヨシは一般的に、高さ1~3m(写真右下のように人の背丈以上の高さになります)、茎の太さは5~20mmであり、花は8~10月、冬には枯れますが根茎や種子によって越冬します。

排出放射性物質影響調査では、このヨシ群落を対象とした調査があります。その理由として再処理工場がある六ヶ所村周辺の地理的な特性が挙げられます。再処理工場周辺でも特に太平洋側を中心に、小川原湖をはじめた多くの湖沼があり、広範囲にわたってヨシ群落が自生しています。従ってヨシ群落での炭素を中心とした物質循環を調査し把握しておくことは、再処理工場から排出されると予想されている放射性炭素の周辺環境への影響を正確に評価するために必要不可欠です。

画像:小川原湖をはじめた多くの湖沼があり、広範囲にわたってヨシ群落が自生しています。

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