排出放射性物質影響調査

用語解説

メタン

メタンは、炭素(C)が1つと水素(H)が4つで構成されているCH4で表される物質です。普通の状態では無色、無臭であり、空気より軽く、気体として存在します。日本語では沼気(しょうき)とも呼ばれ、特に植物が枯れて腐敗する時に多く発生する物質です。最近では、地球温暖化の原因の一つとされる二酸化炭素よりも強力(同じ量で約20倍)な温室効果ガスとして注目されています。

画像:メタンの分子モデル

排出放射性物質影響調査では、再処理工場から排出されると予想されている放射性炭素の環境中での動きについて調査を行っています。放射性炭素はそのほとんどが二酸化炭素で放出されるため、一つの経路として植物に光合成で取り込まれることが予想されます。その植物が取り込んだ放射性炭素が分解(腐敗)されて大気中に一部戻ると予想されていますが、その際に発生する物質の一つにメタンがあります。

画像:メタン発生の仕組み

農地や湿地における炭素の動きに関する調査では、このメタンを含めた炭素の動きを調べています。

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