平成25年度 成果報告会 弘前市開催報告

日時・会場

• 日時：平成25年11月18日（月） 13:30～15:40
• 場所：弘前市文化センター　2階中会議室
• 参加者：50名

実施内容

本成果報告会は、排出放射性物質影響調査を受託している公益財団法人環境科学技術研究所の主催で行われました。

環境科学技術研究所の村上理事の開会挨拶の後、同所の企画・広報課課長の石川敏夫から、成果報告に先立ち、放射線の単位や影響に関する基礎的な説明がなされました

実施内容（２）

成果報告は、前半に環境中での放射性物質の動きに関する研究について、後半部分で放射線生物影響研究について、それぞれの研究成果が報告されました。

前半の環境中での放射性物質の動きに関する研究報告では、最初に環境科学技術研究所から福島原発事故で放出されたトリチウムに関する報告がされました。

久松環境影響研究部長から、トリチウムに関する基礎的な説明や、原子力発電所でどのように生成されるのか、また福島事故ではどの程度の量が放出されたのか説明がされた後、柿内研究員から事故後に福島第一原子力発電所周辺で採取された植物中に含まれるトリチウムの濃度を測定した結果や、それらから空気中トリチウム濃度を推定し最大被ばく線量を求めた結果について報告がされました。

後半の放射線生物影響研究に関する報告では、環境科学技術研究所の小野理事長から「環境研における放射線生物影響研究の成果と今後」と題して、寿命試験をはじめとした研究成果の説明と今後の放射線生物影響研究の展開について報告がされました。

アンケート結果

1.参加者について

2.本報告会を何でお知りになりましたか？

開催情報入手方法

3.講演内容について

4.講演資料について

5.ご意見、ご感想

（1）全体

• 前回の研究発表会より資料も説明もかなり素人でも分かりやすくなった。こうした研究成果を随時発表する機会があれば助かります。
• 報道関係では只々不安感を与えるばかりですが、この様な報告発表会をして頂く事にとても感謝してます。今後も一般人で分かりやすい此の様な機会をたくさん作ってほしいと思います。
• 何となく安心した部分が半分。それをそのまま信じてしまって良いものなのであろうかと不信感からの不安が半分。ただ熱意をもって研究を続けて十分な実りあらんことを大いに期待したいと思います。

（2）個別

• 低線量の（同位体の）影響の例についてもっと知る必要を感じた。未来のためにもっと研究することが大切だと思った。
• 外部照射に対する結果は理解出来たが、体内に入った内部被ばくの場合はどうなのか知りたいと思った。大変参考になった。

（3）指摘を含む意見

• 報告に関する事項と一般的な内容に関する質問を区分けして欲しいと思います。
• 私たちは唯上からの指示や説明しか解りません。よって環研の研究を信じるしかないので今後も研究を続け、真実の問題の解答(明）をお願いします。
• 聞き取りやすさ（話し方、マイク）にも配慮するようにして下さい。

（4）その他

• 専門家の中には低線量被ばくでも身体に影響があると言っております。やはり福島原発事故により子供達への影響をよく言われるのですが、胎児期についても気になる所です。ただあまり神経質になるのもどうかとも思います。
• 被爆後の障害の発生を抑制する方法の研究もして欲しいと思います。
• 汚染物をうめているのをテレビでみました。これは土中でどうなっていくのですか（校庭の土をうめていたのを見た）。
• トリチウム（³H→³He になって³He はどうなるのでしょうか。

お問い合わせ

(公財)環境科学技術研究所　総務部　企画・広報課

環境科学技術研究所は、六ヶ所村で放射線や放射性物質の環境中における分布や動き、及び低線量率放射線が生物に及ぼす影響に関する調査研究を行っている研究所です。

【電話】0175-71-1240　（受付時間　平日8:30～17:15）
【住所】〒039-3212　青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字家ノ前1番7

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