排出放射性物質影響調査

成果報告会年度別一覧

平成29年度 成果報告会 青森市開催報告

平成29年度環境科学セミナー「知って納得、放射線!」

日時・会場

  • 日時:平成29年11月1日(水) 13:30~16:40
  • 場所:リンクステーションホール青森 5階大会議室
  • 参加者:94名

実施内容

本成果報告会は、環境科学セミナー「知って納得、放射線!」と題して実施しました。

本セミナーは、青森県のエネルギー総合対策局の大澤局長からの挨拶の後、第一部では放射線に関する講演や著書で有名な東京大学医学部の中川恵一氏より「放射線と暮らしを考える」と題してご講演頂き、第二部では環境研から成果報告を行いました。

成果報告会の様子

第一部 基調講演

第一部では、放射線に関する講演や著書で有名な東京大学医学部の中川恵一氏から、「放射線と暮らしを考える」と題してご講演頂きました。講演では、中川氏の専門であるがん放射線治療の経験を交え、放射線の基礎的な話や低線量放射線被ばくによる発がんリスク、放射線の医療利用について紹介がされました。

第二部 成果報告

第二部の内容に関しては弘前市での開催と同様になります。(→弘前市開催報告参照)

以下に開催時の写真を掲載します。

アンケート結果

1.参加者について

参加者 94名
回答数 81名  回収率 86% (内訳:男性 55名/女性 25名/無記載 1名)
年齢層
年齢層
過去の報告会参加の有無
過去の報告会参加の有無

2.本報告会を何でお知りになりましたか?

グラフ:開催情報入手方法

開催情報入手方法

3.講演内容について

土壌から作物へのセシウムの移行を低減化させる
土壌から作物へのセシウムの移行を低減化させる
放射線の生体影響を防護材で抑制する試み
放射線の生体影響を防護材で抑制する試み

4.講演資料について

土壌から作物へのセシウムの移行を低減化させる
土壌から作物へのセシウムの移行を低減化させる
放射線の生体影響を防護材で抑制する試み
放射線の生体影響を防護材で抑制する試み

5.ご意見、ご感想

好評な感想・意見
(全体)

  • 放射線に関するセミナーに初めて参加しました。難しいテーマでしたが少しは理解できたと思います。大変勉強になりました。ありがとうございました。(同様3)
  • 第一部のみ参加させていただきました。中川先生のお話、大変参考になり、がん及び放射性物質に関する知識を頂きありがとうございました。(同様1)
  • 蒸散抑制剤の効果があることは理解できました。コスト面で実用可能なものか知りたい。
  • 再処理施設におけるCs(セシウム)の所在量、所在状況、事故時等の排出推定量なども参考として示してもらうと良かった。カロリー摂取差の栄養(中川先生が言及)についてもペーパーで資料が示されると良かった。ありがとうございました。
  • とてもわかりやすく、説明もポイントをおさえた適切なものであった。これまでの研究成果のエッセンスを難点か示していただくとよいと思います。(役立つこと、県民の安心につながることなど)(同様1)
  • 私は、父の介護のため神奈川より来ており、今回のセミナーを受けることができよかったと思っています。今の時代「そんな事知らない。誰も教えてくれないもの」ではなく、自分から知る事が大切と思います。
  • 中川先生のお話により低線量被ばくであれば身体に影響がないということがわかりました。福島の原発の周辺住民の方がもし、避難しなかったらどのくらい被ばくしていたのでしょうか。問題のないレベルだったのでしょうか。玄米を食べる方もいると思いますが蒸散抑制剤は体内に入っても身体に影響はないのですか。オレンジもグレープフルーツ皮は食べません。すばらしい実験だと思います。低線量率放射線の生体影響研究は根気のいる大変な研究だと思います。こちらもすばらしい実験だと思います。
  • 中川先生のお話は非常にわかりやすく良かった。成果報告会は専門的な内容なので素人には難しい内容だったが、研究目的は理解できました。(同様3)
  • 今回まで受講してきたお陰で、良く理解出来ました。今後の毎日の生活の中でも知識を得ながら健康で楽しい生活ができるように努力したいと思います。誠にありがとうございました。
  • 非常に参考になりました。放射線、放射物質を知る上で一つのきっかけになりました。(同様2)
  • 日頃から原燃情報センター(市役所向)でいつも勉強し、また県内の施設を見学したりと原発を正しく理解しようつとめております。おかげ様で事故防止に「これでもか、これでもかと安全につとめておられる事を知りました。これからも安全安心をお願い致します。
  • 一生懸命理解したいと思って聞きますが、むずかしいです。しかし聞かないと、ただ「怖いな」と思うだろうと思うので、なるべく話を聞いて、少しでも理解したいと参加しようと思っています。
  • 放射線の有効利用拡大のために研究成果をより広く発表すべき。そのためにも貴所の研究成果発表の場を増すべきであろう。
  • 基調講演は分かりやすく、今の福島に対する風評被害が一日も早くなくなったらと願うばかりです。

(個別)

  • 作物へのワックス剤等をあたえたことにより食する事への影響は無いのでしょうか。また再処理工場から排出される炭素14の影響についても抑えることは可能になるのでしょうか。このあたりも紹介いただければ良いと思いました。
  • セシウムが稲に与える影響というか、除去できれば福島では大変助かると感じた。
  • 作物の可食部へのセシウム移行の低減化について、根菜類も必要と思うが。特に六ヶ所村周辺は根菜類が多く生産されている。
  • 散布方法~どのような方法で散布?コストは?実際に一般ほ場で活用する場合には効率的な経済的な実用的な散布方法の確立が必要。
  • 供試品種~本件の主力品種「まっしぐら」や「青天の霹靂」を使用し、県民の関心度を高めて欲しい。
  • セシウムの低減での試験で水の散布は必要であったのか?
  • NACの投与の仕方を比較し最も効果のある方法等についても知りたいと思います。
  • 肥満の防止と糖尿病に留意。健康診断の励行で元気・長生。本県は原発・再処理工場等の原子力施設があります。地震・事故等による発災により、本件農業・水産物、観光等に及ぼす風評被害は甚大なものとなります。これらに対するダメージコントロールの研究も重要だと思いました。

指摘を含む意見
(全体)

  • 聴講している私自身の知識があまりになさすぎるため深く理解できなかった気がします。資料はある程度の知識があれば分かりやすかったと思います。
  • 中川さんの意見はICRP そのもの、反対の人の意見ものせるべきと思います。
  • 成果報告会については、青森県民にもわかるよう平易な言葉でゆっくりと報告した方がよいと感じました。
  • 第一部と第二部の順番を変えたら?プロの基調講演の後、早口だし、伝えられる内容について聞きにくい。年齢層も高いんだし。自己満足の発表会だと今後もますます周囲が無関心となり帰る人が増えていくと思う。
  • シロートにももう少しわかりやすく説明してくれればいいと思う。
  • 開始時間を12 時半位から始めたら講師もあわてて話をしないですむと思うが、来年以降も試験経過を発表いただけたらありがたいと思いますが。

(個別)

  • 資料の中で要点だけでなくもう少しこまかく説明が入っていても良いのでわ。説明より書いてあれば後でわかりやすい。説明がボー読みで早すぎる(山上)年齢の高い人たちも多くいるので・・・(本人は知りすぎているはわかるのですが)(山内)まず両者ともビデオ画もっとはっきりする事(私は目はいいほうです)講演の時と同じようになれば・・・とても聞きやすいがビデオ画がとても悪い。もっと見やすいに色なども考えるべきでは・・・。資料があるのでわかるがビデオ画を考えてほしい、全体を通してむずかしかったです。

お問い合わせ

(公財)環境科学技術研究所 総務部 企画・広報課

環境科学技術研究所は、六ヶ所村で放射線や放射性物質の環境中における分布や動き、及び低線量率放射線が生物に及ぼす影響に関する調査研究を行っている研究所です。

【電話】0175-71-1240 (受付時間 平日8:30~17:15)
【住所】〒039-3212 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字家ノ前1番7

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